【機械設計】設計に時間が掛かっていつも納期ギリギリのあなた!どうしてあなたの設計が遅くなるか理由を説明します。
はじめての機械設計記事です!
こんにちは、ボビーです。
今日は、機械設計についての記事を書きたいと思います。
どの会社でも同じと思われる、設計部に異動して間もない人達が最初にぶつかる壁「納期の壁」についてです。
どうしてあなたの設計が遅くなるのか?その理由は?
実は、その理由はおそらく誰もが一緒なのです。
というのは、私も20代の頃に失敗してきた内容だからです。
後輩の指導をするようになって、ようやく自分がしてきた失敗を客観的に見ることができました。
そこでいくつかのパターンがあることに気づきました。
(A)「不要なことを考えているから」
基本的に機械設計とは、
「既存の機構・駆動方法を適切に選択・組合せをして新しいものを作ること」
と思います。
もう既に世の中にいいものがあるのにそれを使わない手はありません。
しかし、経験の無い方は、身の回りにある機構さえ頭に浮かばずに、自分で一から考えて無駄な時間を使ってしまいます。
(B) 「 いくつかの選択肢で無駄に迷う。」
これもよくあります。
いくつかの候補を考え出したのはいいものの、そのメリット・デメリットをまだ理解できておらず、どれがいいか判断できないケースです。
(C) 「設計仕様、優先順位を把握できていない」
設計するために必要な仕様をしっかり把握、理解できていないため、何を基準に設計したらいいかわからなくなるのです。
また、納期、価格、機能、速度等の設計内容についての優先順位を付けていないと、どれを優先して設計すればいいかわからなくなります。
どう対処すればいいのか?
(A) に対して
この対処としては、日頃から、先輩や上司の設計した製品をよく観察したり、世の中にあるさまざまな商品を自分なりに観察して、いいと思ったものをメモして覚えておくことが大切です。
よく言われるアドバイスは「おもちゃ、家電はネタの倉庫じっくり観察しよう」です。
コストを極限まで削減した部品で、最低限度の機構を使って、いろいろな動作をさせるものが多く感心します。
また、お勧めは、業界の展示会に行くことです。
同業他社も含め、いろいろな機械・装置を見ることができます。
そこで、間違えないでほしいのは、何でも見たらいいというものではありません。
業界トップのメーカーの商品をじっくり観察することです。
コスト、機能、速度等、業界トップである理由がそこにあります。
なお、既存の機構・駆動方法でうまくいかないこともありますので、その時に初めてブレイクスルーができる技術を考えるのです。
※ブレイクスルーについては、別途記事をまとめたいと思います。
また、現物を見て勉強できない環境の方もおられるでしょう。
その場合は書籍を購入して勉強するのがいいでしょう。
ここでは、私が書店で実際に手に取り、吟味して、社内用に購入した2冊の本をご紹介します。
1冊めは、
です。
この本は、基本中の基本の内容をメインに、カム、リンク、エンジン、ポンプ、ロボットなど、応用機構も含め、全部で101種のメカニズムの解説があります。
特に機械設計初心者の方に読んで欲しいのは、3章までの基本の部分です。
題名の通り、「事典」として、自分の机の上に置いておき、ことあるごとに見ましょう。
2冊目は、
です。
こちらは、リンク機構に特化した内容で、何とリンク機構だけで99種紹介があります。
内容的にこの本は中堅設計者向けになります。
サーボモータ等を使わずに、機構だけでいろいろな動作をさせたい場合、きっと適切なリンク機構が見つかると思います。
(B) に対して
これは、経験を積まないとある程度判断は難しいです。
素直に、上司や先輩に相談して、メリット・デメリットを聞きましょう。
もし、あなたの会社が試作を許してくれるのであれば、考えられる数種類の案を試作させてもらい、実際に自分で検証することをお勧めします。
自分で検証することは一番自分の身になります。
但し、上司から見て。結果が明らかにだめなものもあると思われますので、それを指摘されたときは従いましょう。
(C) に対して
設計仕様、優先順位は、上司から仕事を指示されたときに本来確認しておくものです。
最初から決まっているもので、考えて出てくるものではありません。
分からなくなったら迷うことなく、上司に再確認してください。
最後に
いかがでしたか?
皆様の悩みの解消ができれば幸いです。